代替大会の登録選手発表と甲子園交流試合の組み合わせ決定

7月8日(水)、中止となった今年のセンバツ出場校による「2020年甲子園高校野球交流試合」の組み合わせ抽選会が開催されました。その結果、鶴岡東は8月16日(日)の第3試合で日本航空石川高校との対戦が決定。1試合だけではありますが、一度は諦めたであろう聖地でのプレー、選手たちには思う存分、戦ってほしいと願うばかりです。

そして、ほぼ同時に夏の代替大会「山形県高等学校野球大会2020」の登録選手も新聞発表になりましたね。このサイトの「ACTIVE PLAYER」も更新しましたのでご覧ください。

ここ数年の鶴岡東は、春から夏にかけて激しいメンバー争いが繰り広げられ、急成長した選手がレギュラーを奪ったり、「秘密兵器」的な選手が夏にデビューしたり、というのが風物詩でした。ただ、今年に関しては春から試合はおろか練習も十分にできない時期もあったためか、レギュラーは昨秋と大きな変化はありません。ただ、それでもメンバーには昨秋、ケガに泣いたりベンチ入りを逃した選手もいます。試合ごとメンバーの入れ替え自由というシステムですが、春、そして夏にかけてきたであろう気持ちを大会にぶつけてほしいですね。

さて、話を「2020年甲子園高校野球交流試合」に戻すと、相手の日本航空石川は、星稜、金沢、遊学館といったチームが知られる石川県において、近年、急成長しているチームです。名前通り、山梨の日本航空とは同じ系列校ですね。学校の性格もあって、選手は幅広い地域から進学してきます。粗さは残るものの、ポテンシャルの高い選手やフィジカルに優れた選手が奔放にプレーして、打ち勝つ野球が特徴という印象でしたが、最近は手堅い守りとゲーム運びも見られるなど、チームは洗練されてきているようです。

注目は4番を打つであろう嘉手苅浩太選手。小学生時代は侍ジャパンU12代表にも選出されるなど有名な選手でした。お父さんの嘉手苅一弘さんは社会人野球の新日鉄室蘭、新日鉄広畑で活躍されたピッチャー。社会人野球ファンにとっては懐かしい名前かもしれませんね。本人も190cm105kgの恵まれた体格から140キロ後半の速球を投げ込むなど大型右腕としても力がありますが、昨秋は右ヒジ痛で北信越大会では登板無し。

春の公式戦が無くなり、回復や成長がヴェールに包まれているだけに、交流試合では彼がどのような形で登板してくるかは一つ注目ポイントでしょう。

もし彼の登板がなくても北信越大会を勝ち抜く原動力となった右腕・田中颯希投手もストレートが140キロ台を記録するなど力があります。いずれの投手が登板してきても気は抜けないですね。

それは、当然ながら昨秋、大爆発した鶴岡東打線の力を全国に知らしめる絶好のチャンスでもあります。本来であればセンバツで見せるはずだった鶴岡東の底力、ぜひ「全員野球」で見せてほしいものです。

「2020年甲子園高校野球交流試合」は原則、無観客試合。しかし、NHKとBS朝日、NHKラジオで生中継されますのでテレビ・ラジオの前で熱い声援を送りましょう!

*2015年撮影