「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児野球大会」出場

11月29日(水)、甲子園球場で「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児野球大会」の開幕セレモニーが行われました。

コロナ禍で春夏の甲子園が中止となった2020年の球児が果たせなかった「甲子園出場」を実現しようと当時高校3年生だった学生たちが企画した大会です。

大会は独自大会の優勝校など42チームが参加。あの年、夏の山形独自大会で優勝した鶴岡東も山形代表として出場しました。

メンバーは主将・鈴木喬をはじめとする当時の3年生11人。中には夏の交流試合でベンチ入りを果たせなかった2人の選手も含まれています。選手からの呼びかけに佐藤俊監督も大会に参加。シートノックを打ってくれました。また、OBからは大阪出身の村田幸一朗(37期)が球場にかけつけチーム補助に協力してくれました。

選手たちは開幕セレモニーや入場行進を堪能。翌30日には三木総合防災公園野球場(兵庫県)での交流試合に参加し、札幌第一(南北海道)と対戦。結果は3対3の引き分けでした。2日間とも佐藤監督も含めチーム全体が終始リラックスして楽しんでいる表情が印象的でしたね。

センバツ大会の救済措置として開催された交流大会で甲子園の土は踏んでいた選手もいますが、夏の独自大会優勝校として招待された甲子園はまた違った感慨があったことでしょう。これで全ての選手の、全ての気持ちの精算ができたわけではないしょうが、学生たちが自いて企画し、その呼びかけに多くの人が呼応して大会を実現したことは、「あの夏」を経験した選手たちだからできたことだと感じました。関わってくれた全ての方に拍手、ですね。